食アメニティコンテストEating Amenity Contest

ol001.jpg

趣旨

農山漁村の生産活動や社会活動の中でも都市農村交流の分野においては、女性の貢献が大変大きなものとなっています。今後の都市と農山漁村の共生・対流を目指した地域づくりにおいても、女性の参画を促進し、女性の感性や生活に根ざした活動の活性化を推進していくことは重要です。 そこで、食アメニティコンテストでは、農山漁村の女性グループ等が、自主的努力によって、地域の特産物を活用した起業活動などを行い、そのことにより地域づくりに貢献している優秀な活動事例について表彰を行います。そして、表彰された優良事例の活動を広くPRして普及を図り、農山漁村の振興、そして都市と農山漁村の共生・対流の一層の促進をはかりたいと考えています。 平成3年から平成12年までは国土庁との共催で、平成13年からは、中央省庁再編に伴い農林水産省との共催で、平成15年度から平成22年度までは農林水産省及び都市と農山漁村の共生・対流推進会議との共催で行われてきました。 なお平成25年度のコンテストは、社団法 人農山漁村女性・生活活動支援協会、全国生活研究グループ連絡協議会、JA全国女 性組織協議会、全国漁業女性部連絡協議会、全国林業研究グループ連絡協議会女性会 議のご協力のもとに実施しております。

講評


平成23年 講評  熊本 宮田一代様
有明海の潮風を受けて走る名物線・三角鉄道の終着駅三角から、車を少し走らせたみかん山の中腹に宮田さん一家が営む石釜レストラン『よんなっせ』は有る。ログハウスを中心に手作りで広がっていったというレストランに入れば、入口で待ち受けるのが使い込んだ大きな石釜であり、島影も美しい天草の海の絶景だ。そこは何かをしなければならない、したくなるすばらしい空間であって、宮田さん御夫妻の「子供に笑顔と体力を取り戻させよう」と始めた料理の体験メニューが実を結んでいる調理場兼レストランである。 施設作りも運営も家族が一体となり協力している姿がすばらしい。そこが地域や参加する人の心を動かし、活動を広めている。そのたのもしい石釜レストラン『よんなっせ』に張られたスローガンは次の通りで、今の日本の食が取り戻すべき方向を言い当てている。①食べ物を選ぶ力、②味がわかる力、③理解ができる力、④自分の体を大事にできる力、⑤食べ物のいのちを感じる力。 この料理塾は家族の絆を軸に、過疎化が進む地方の和と地方からの発信が食育活動によって作り出せる、というすばらしい活動現場であった。
(絹谷幸二)



平成22年 講評 福岡 柚木マスミ様
「50歳になったら店を持ちたい」という夢を実現し、農家の総菜屋「総菜畑がんこ」を糸島市加布里と、九州大学校内に創った。県の起業セミナーへの参加がきっかけで、今、次男の息子さんも参加し元気いっぱい活躍している。九州大学では毎日100食(400円)の弁当を二人のアルバイトの女性と共に完売している(利益は考えないとのこと)。ファーストフードに慣れた学生さんにスローフードの美味しい手作りの野菜を母の味付けで食べさせたいという想いで頑張っている。又、九大の学生さん達を自作の畑にも来てもらって土と畑作の感覚をと課外活動にも精を出している。又、土日は3時起床。産直市に出荷する約1,500個のお餅、おまんじゅうと、総菜作りをし、自作の石うすで作っている。 将来は料理・おやつ教室をしたいし、息子さんはその若い感性でチョコレートやピザ作りもと考えている。元気いっぱい、バイタリティーあふれる柚木親子の活躍が期待される。
(絹谷幸二)

*新聞社、出版社、百貨店、画廊、ブログオーナー様で関連する記事など作成されましたら、artstyle.jp@gmail.com宛にお知らせ頂けましたら幸いです。

ページの先頭へ